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業火

(7/ 猪狩進と神童裕二郎)

 僕の行動原理はいつも至ってシンプルで単純明快な人間らしさが招くそれだった。腹の底を焦がす嫉妬、まとわりつく猪狩の名前、弟であることの意味、ぐらぐらと頭の中が煮えて、溶けた答えは極上のスープみたいになって僕の喉を落ちる。
 僕、神童さんのことを尊敬しています。本当です。だから利用するつもりでした。兄の、そう兄と僕との間に横たわる何もかも、長い時間をかけて煮詰めた鍋の底で炭みたいになったそれらを。神童さんをナイフとフォークにして、僕の食べやすい大きさにして飲み込んでしまう。そういう手筈だったのに。あれやそれや薪にくべて燃やしていたら真っ黒な炎はいつの間にか別の何かになってしまって、浮かんで消えていくのは、神童さんの笑った顔でした。好きだと気付いたとき、あなたはタキシードを着て、隣には美しいウエディングドレスを身に纏った女性がいました。素晴らしい最高の舞台です。人を愛することがこうも原動力足り得るものだと教えてくれたのは他ならないあなたです。
 だから、これから僕がすることを、あなたはどうか黙って見守っていて下さいね。




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進くんと包丁ってすごく似合うよね(お料理が得意なので)
進くんかわいい

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