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こたつにみかん

こたつにみかん(主人公×友沢)

 ここに一人の馬鹿者がいる。名前をパワプロ といって、こたつに入って丸まりながら、オレがみかんを剥くたびに「あーん」などと言って口を開け、要求してくるのである。それをオレは横目で眺め、時々気まぐれにその口の中へみかんを放り込んでやりながら、黙々とみかんを食べている。これで、いくつめのみかんになるだろう。
「友沢」
 催促の呼び掛けだ。無視していると、また名前を呼ばれる。食べたければ、自分で剥いて食べればいいのだ。オレは知らぬ振りをする。机の上に、みかんはもうない。食べたければ、台所まで取りに行かなくてはならない。
「友沢」
 足りないよ。そんな声が耳元で聞こえてきて、腕を引かれる。キス。みかんの味がする。それをそのまま言うとパワプロは何がそんなに嬉しいのかにこにこと笑って、またオレに口付けるのだった。深く重なる唇に目を閉じる。
 こうなることが分かっていて、みかんがなくなると次にパワプロが何を食べるのか知っていて、オレは黙ってみかんを剥いていたわけだ。馬鹿者は、二人いる。



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冬はとりあえず推しにみかん食わそうぜ
話はそれからだ

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