愛といって笑って
11/主友
「友沢!?」
「なんだパワプロか」
グラウンドに向かおうと歩いていたところ、そこの角から急に友沢が現れたものだから驚いた。ただ友沢に会っただけならオレはこんなにも驚かない、現れた友沢は足を庇うようにしてひょこひょこと歩いていたのだ。
「どうしたんだ、ケガか!?痛むのか!?」
「べつにたいしたことじゃない。ちょっと足を捻っただけだ」
「でも、お前が足をひねるなんて…」
人一倍ケガには気をつけている友沢のそんな姿を見るのは初めてで、オレは本人よりもよっぽど動揺していた。慌てふためくオレ対して、友沢はよほど冷静だ。
「たいしたことない。ただ、今日はさすがに無理だろうな。医務室で湿布をもらってオレは帰る」
「うん、それがいいよ」
「ああ。じゃあな」
「オレも付いてくよ」
「べつに、いい。練習始まるぞ」
「いいから!」
ついてくるなと言わんばかりの友沢を押し切って、オレは勝手に医務室までくっ付いていくことにした。右足を引きずるようにして歩く友沢が痛々しい。なんでもないように涼しい顔をしている友沢のせいで、オレの目には余計にそう映った。
「な、友沢。抱っこしてやろうか」
「ばーか」
そんなことを言っているうちに、医務室に着いていた。友沢よりも先にドアを開けて、オレは部屋に入る。
「誰もいない…な?」
きょろきょろしているオレを差し置いて、友沢は勝手に部屋の中を物色してそれらしい棚を開けては湿布を探しているようだった。まあいいかと勝手に納得をして、オレも友沢に倣ってその辺のものをひっくり返しながら目当てのものを捜索する。
「あ、あったぞ」
かくして発見された湿布を見せると、友沢はスッと視線を足元に下げることで返事をするのだった。なるほど、オレに貼れと言っているらしい。やれやれと思いながらもオレは友沢の言うことをきいてやることにして、その場にしゃがみこんで湿布を足首に貼ってやった。
その間友沢はじっと黙っているばかりだったが、イスに座ったまま湿布の貼られた足首をぷらぷらさせているところを見ると、満更でもなさそうだ。とても分かりにくいが、少し照れながら、それでいて結構嬉しいと思っているときの友沢の態度に違いなかった。
「じゃあ、オレはそろそろ練習に行くから、友沢は気を付けて帰れよ」
「ああ。オレは少し横になってから帰る」
「そっか。ベッド、ひとりで上がれるか?」
「……」
返事をしない友沢に、オレは心の中でハイハイと答えて、その手を引いてやることにした。ものすごく分かりにくいが、どうやら友沢なりに甘えているつもりのようだ。珍しいし、ちょっとおもしろい。
「ん、ほら、友沢」
「…?うわ、急になんだ、やめろって!」
なんだか面白くなってきてしまったオレは、友沢の制止も聞かずに勝手に抱き上げてずんずんと歩き出した。いわゆる、お姫さま抱っこというやつだった。腕の中で暴れる友沢は予想よりもずっと軽くて、オレはびっくりしていた。
いつのまにか抵抗するのをやめていた友沢を、オレは静かに布団の上に下ろす。
「へへ、たまには、サービス。びっくりした?」
「そりゃどうも」
ベッドに腰掛ける友沢に下から睨め付けられ、オレは一瞬たじろいだ。その一瞬の隙にオレは胸ぐらを掴まれていて、そのまま体制を崩してしまい、縺れるようにして友沢ごとベッドに倒れ込んだ。ごめん、そう言って起き上がろうとするオレの首の後ろにするりと腕を回した友沢は、そのままオレを引き寄せて、あろうことか唇を合わせてきた。ひとり状況に取り残されているオレが布団の上で転がっている間にも、友沢はさっさと起き上がっており、いつのまにか態勢が逆転していた。オレの上にのしかかった友沢が言う。
「まあ、お前が悪いよな」
「えっなっ、なにしてんだよ友沢、ここ医務室だぞ!」
「わざわざこんなところまで付いてきたお前が悪い。いつぶりだと思ってるんだ、ばか」
「おま…さっきからそんなこと考えてたの?」
「悪いか」
「悪くないけど。エロい」
「あ、そ」
「ここでするの?」
返事は覆いかぶさってきた友沢の蕩けるようなキスの間に消えてしまったので、合間に漏れる吐息とやらに免じて、今回ばかりは勘弁してやろうなどとオレは考えていた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
また改めて告知させてもらいますが、6月17日に東京ビッグサイトで開催されるComic city東京 142にサークル参加いたします!
パワプロのプチオンリーイベント、パワフルカップが開催されるとのことで、大変おめでたいですね(*^^*)
新刊として、主人公攻め(主友、主進、主守)の短編読み切りの本を出す予定です。いつもの!
よろしくお願いします!
この頃友沢くんのことが気になって気になって、特に大学生の友沢くんがブームです。
11を近々必ずやり直さなくてはならない謎の使命感を負って生きています。
攻略本改めて見たけど、見てないイベント多すぎでした。
どのシリーズも主人公氏は最高にイケメンだと思うのですが、11はまた格が違うの思うのですよね。
好きです。
「友沢!?」
「なんだパワプロか」
グラウンドに向かおうと歩いていたところ、そこの角から急に友沢が現れたものだから驚いた。ただ友沢に会っただけならオレはこんなにも驚かない、現れた友沢は足を庇うようにしてひょこひょこと歩いていたのだ。
「どうしたんだ、ケガか!?痛むのか!?」
「べつにたいしたことじゃない。ちょっと足を捻っただけだ」
「でも、お前が足をひねるなんて…」
人一倍ケガには気をつけている友沢のそんな姿を見るのは初めてで、オレは本人よりもよっぽど動揺していた。慌てふためくオレ対して、友沢はよほど冷静だ。
「たいしたことない。ただ、今日はさすがに無理だろうな。医務室で湿布をもらってオレは帰る」
「うん、それがいいよ」
「ああ。じゃあな」
「オレも付いてくよ」
「べつに、いい。練習始まるぞ」
「いいから!」
ついてくるなと言わんばかりの友沢を押し切って、オレは勝手に医務室までくっ付いていくことにした。右足を引きずるようにして歩く友沢が痛々しい。なんでもないように涼しい顔をしている友沢のせいで、オレの目には余計にそう映った。
「な、友沢。抱っこしてやろうか」
「ばーか」
そんなことを言っているうちに、医務室に着いていた。友沢よりも先にドアを開けて、オレは部屋に入る。
「誰もいない…な?」
きょろきょろしているオレを差し置いて、友沢は勝手に部屋の中を物色してそれらしい棚を開けては湿布を探しているようだった。まあいいかと勝手に納得をして、オレも友沢に倣ってその辺のものをひっくり返しながら目当てのものを捜索する。
「あ、あったぞ」
かくして発見された湿布を見せると、友沢はスッと視線を足元に下げることで返事をするのだった。なるほど、オレに貼れと言っているらしい。やれやれと思いながらもオレは友沢の言うことをきいてやることにして、その場にしゃがみこんで湿布を足首に貼ってやった。
その間友沢はじっと黙っているばかりだったが、イスに座ったまま湿布の貼られた足首をぷらぷらさせているところを見ると、満更でもなさそうだ。とても分かりにくいが、少し照れながら、それでいて結構嬉しいと思っているときの友沢の態度に違いなかった。
「じゃあ、オレはそろそろ練習に行くから、友沢は気を付けて帰れよ」
「ああ。オレは少し横になってから帰る」
「そっか。ベッド、ひとりで上がれるか?」
「……」
返事をしない友沢に、オレは心の中でハイハイと答えて、その手を引いてやることにした。ものすごく分かりにくいが、どうやら友沢なりに甘えているつもりのようだ。珍しいし、ちょっとおもしろい。
「ん、ほら、友沢」
「…?うわ、急になんだ、やめろって!」
なんだか面白くなってきてしまったオレは、友沢の制止も聞かずに勝手に抱き上げてずんずんと歩き出した。いわゆる、お姫さま抱っこというやつだった。腕の中で暴れる友沢は予想よりもずっと軽くて、オレはびっくりしていた。
いつのまにか抵抗するのをやめていた友沢を、オレは静かに布団の上に下ろす。
「へへ、たまには、サービス。びっくりした?」
「そりゃどうも」
ベッドに腰掛ける友沢に下から睨め付けられ、オレは一瞬たじろいだ。その一瞬の隙にオレは胸ぐらを掴まれていて、そのまま体制を崩してしまい、縺れるようにして友沢ごとベッドに倒れ込んだ。ごめん、そう言って起き上がろうとするオレの首の後ろにするりと腕を回した友沢は、そのままオレを引き寄せて、あろうことか唇を合わせてきた。ひとり状況に取り残されているオレが布団の上で転がっている間にも、友沢はさっさと起き上がっており、いつのまにか態勢が逆転していた。オレの上にのしかかった友沢が言う。
「まあ、お前が悪いよな」
「えっなっ、なにしてんだよ友沢、ここ医務室だぞ!」
「わざわざこんなところまで付いてきたお前が悪い。いつぶりだと思ってるんだ、ばか」
「おま…さっきからそんなこと考えてたの?」
「悪いか」
「悪くないけど。エロい」
「あ、そ」
「ここでするの?」
返事は覆いかぶさってきた友沢の蕩けるようなキスの間に消えてしまったので、合間に漏れる吐息とやらに免じて、今回ばかりは勘弁してやろうなどとオレは考えていた。
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また改めて告知させてもらいますが、6月17日に東京ビッグサイトで開催されるComic city東京 142にサークル参加いたします!
パワプロのプチオンリーイベント、パワフルカップが開催されるとのことで、大変おめでたいですね(*^^*)
新刊として、主人公攻め(主友、主進、主守)の短編読み切りの本を出す予定です。いつもの!
よろしくお願いします!
この頃友沢くんのことが気になって気になって、特に大学生の友沢くんがブームです。
11を近々必ずやり直さなくてはならない謎の使命感を負って生きています。
攻略本改めて見たけど、見てないイベント多すぎでした。
どのシリーズも主人公氏は最高にイケメンだと思うのですが、11はまた格が違うの思うのですよね。
好きです。
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