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あまのがわのほとり

あまのがわのほとり (主人公と猪狩守)

 ライバルだった。友達だった。同級生だった。幼馴染みだった。恋人だった。家族だった。オレと猪狩って、たぶんそういう関係だった。

 きらり、夜空を翔る流れ星。頭の上を通り過ぎていったそれを目に入れたとき、不意にそんなことを思い付いた。走馬灯のようで、デジャビュのようで、未来のことのようにも思えた。ぽかり、口を開けたままほうけているオレを、猪狩は不思議そうな顔で見ている。正面からかち合う猪狩の瞳。青。まるで海のようで地球のようで、星のようでもあった。オレにとってはさっき見た流れ星よりも美しいものだ。それはたぶんずっと、今までも、これからもそうだった。
「さっきの流れ星。見た?」
「どこだい」
「もう見えないよ」
 空を仰いで星を探す猪狩の横顔。まあるいお月様の照らす光の下で、それはよく見えた。
「猪狩。さっきの返事」
「ボクの答えはいつだって決まってるよ」
 そんなの初耳だ。そう言うと、猪狩はくすくすと楽しそうに笑ってみせた。隣におまえがいること自体が答えであると、今夜のオレはまだ、気が付けないでいる。


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おぼえているよ

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