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忘れてしまうよ

忘れてしまうよ (主守)

 ソファに座るパワプロを捕まえて、抱きしめて、キスをして、驚いた顔をしているうちにそのまま雪崩れ込むようにしてのしかかった。唇と唇が触れ合うのは気持ちがいい。自分よりも体温が高いパワプロは口内も熱い。好ましいと思う。舌を這わせて好き勝手なぞりあげると、変な声を上げている。なんだその声は。離れた唇、しっとりと濡れたそこは明かりの下で艶かしかった。もう一度覆い被さるように口付けると、今度こそパワプロから明確な抗議の声が上がった。
「待て猪狩!待て、おい!」
「うるさいぞ」
「お前が、今日はしたくないって言ったんだろ!」
「それがどうした」
「どうしたじゃないだろ、ほんとお前って自分勝手というかわがままというか意味分か…だから、待てって!」
「いやだね」
 そう言うパワプロも、再び重ねた唇にはちゃんと応えるように舌を絡ませたりしてきて、笑ってしまう。縺れ合いながら、衣服をまさぐる。パワプロのシャツのボタンに手をかけたところで、形勢逆転とばかりに今度はひっくり返されて組み敷かれる。パワプロは困ったように眉を下げながら、ボクの髪を弄んでいる。しゃくしゃに掻き混ぜながら指に引っ掛けて触るのは、我慢ができない時、そして期待している時の合図でもあった。
「ほんとお前って、いつまで経っても全然分かんない」
「そうかな」
「そうだよ」
 もう言葉はいらないとばかりに唇を塞がれる。自分からするのも好きだけれど、やっぱりパワプロの方からされるそれは特別に気持ち良かった。背筋を這う快感に目を閉じる。
「猪狩」
 自分を呼ぶその声が、好きだ。何より好ましいと思う。だから、先ほどまで感じていたつまらぬ嫉妬も意地も、ボクはみんな忘れてしまった。キミのことが好きだから、今日もボクは忘れてしまうんだ。




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テレビ見ながら、主人公ちゃんが「あのアイドルかわいいなー」とか言ったんだと思います

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