blood night
※アプリ版ヴァンプ高校設定
主人公×猪狩守
blood night
血が飲みたい。練習中、チームメイトが転んで擦りむいた膝小僧、それを見てまさかそんなことを思う日が来るなんて。ごくり、飲み込んだ生唾を誤魔化すように、スポーツドリンクを手に取って一気に飲み干した。
ボールを落っことして、それを追いかけて転んで、気絶して、大きな屋敷のこれまた豪勢なベッドの上で目覚めたとき、自分は吸血鬼になっていた。そんなこと、信じられるだろうか。しかし、どれだけ否定しようともそれが真実だった。現に今の自分は、日光に弱く、血を吸わねば体調を崩す身体になってしまっていた。
そろそろ本当に血を飲まなければ、どうにかなってしまいそうだ。自分をこんなことにした本物の吸血鬼、神良美砂が言うには、そんなものは自分で調達してこいとのことだ。理屈は分かっていたとして、簡単に出来るのなら苦労はしない。
「なんだキミ。まだ残っていたのか」
ガチャリ、部室のドアノブを回して入って来たのは猪狩だった。今日も遅くまで自主練習していたのだろう、その額には大粒の汗が浮いている。それをタオルで拭った猪狩は、オレのことなんかちっとも気にしないそぶりで着替えを始めた。汗を吸ったアンダーシャツ、それを脱ぎ捨てると、猪狩の素肌が露わになった。ごくり。昼間と同じように、手元のドリンクを飲んでやり過ごそうとしても、渇きはちっとも収まらない。
いよいよ限界だ。もうどうなってもいい。そう思って背後から猪狩に近付いてそこへ唇を寄せたとき、不意に猪狩が振り返った。
「キミ。何してるんだい」
「えっと、その、あはは…」
「最近キミの様子がおかしいのは気が付いていたけど、それはさすがに失礼なんじゃないのかい」
「えっ、猪狩、お前まさか気付いて」
「いいか、こうやるんだ」
「んっ?」
猪狩の両腕が首の後ろに回されて、そのまま頭を固定される。なんだと思う間もなく、それは重なっていた。
キスされた。そう思ったときにはもう、猪狩はすでに腕を解いて離れてしまっている。
「なっなっな、猪狩、おまっ、なに」
「キミは、キスも知らないのか?」
「そうじゃなくて!なんで、いきなり!」
「キミが物欲しそうな顔をしているから、ボクからしてやったんだろう」
フン、と鼻をならしている猪狩がなにを考えているのかさっぱり分からないが、その顔は確かに血色良く上気していた。それを見て、あらゆる欲求が噴き出すように、身体が熱くなった。血が飲みたいどころの話ではない。火を付けたのは、お前だ。
「もう、我慢出来ない」
「……」
「猪狩、猪狩、猪狩、いかり」
「…聞こえているよ」
手始めに、その美味そうな、ずっとむしゃぶりつきたいと思っていた首筋に噛み付いた。猪狩が、小さく呻き声のような声を上げる。やめられない。やめられるわけがない。これがどんな欲求なのか、オレにはもう分からなかった。
「ああ、猪狩…」
物欲しそうに開いた猪狩の唇に自分のそれを押し付けて、オレはとうとう戻れない扉を開けてしまったのだった。今夜は長そうだと、それだけ思った。
了
ーーーーーーーーー
守さんの血を飲むってえっちすぎません?
私も飲みたい
主人公×猪狩守
blood night
血が飲みたい。練習中、チームメイトが転んで擦りむいた膝小僧、それを見てまさかそんなことを思う日が来るなんて。ごくり、飲み込んだ生唾を誤魔化すように、スポーツドリンクを手に取って一気に飲み干した。
ボールを落っことして、それを追いかけて転んで、気絶して、大きな屋敷のこれまた豪勢なベッドの上で目覚めたとき、自分は吸血鬼になっていた。そんなこと、信じられるだろうか。しかし、どれだけ否定しようともそれが真実だった。現に今の自分は、日光に弱く、血を吸わねば体調を崩す身体になってしまっていた。
そろそろ本当に血を飲まなければ、どうにかなってしまいそうだ。自分をこんなことにした本物の吸血鬼、神良美砂が言うには、そんなものは自分で調達してこいとのことだ。理屈は分かっていたとして、簡単に出来るのなら苦労はしない。
「なんだキミ。まだ残っていたのか」
ガチャリ、部室のドアノブを回して入って来たのは猪狩だった。今日も遅くまで自主練習していたのだろう、その額には大粒の汗が浮いている。それをタオルで拭った猪狩は、オレのことなんかちっとも気にしないそぶりで着替えを始めた。汗を吸ったアンダーシャツ、それを脱ぎ捨てると、猪狩の素肌が露わになった。ごくり。昼間と同じように、手元のドリンクを飲んでやり過ごそうとしても、渇きはちっとも収まらない。
いよいよ限界だ。もうどうなってもいい。そう思って背後から猪狩に近付いてそこへ唇を寄せたとき、不意に猪狩が振り返った。
「キミ。何してるんだい」
「えっと、その、あはは…」
「最近キミの様子がおかしいのは気が付いていたけど、それはさすがに失礼なんじゃないのかい」
「えっ、猪狩、お前まさか気付いて」
「いいか、こうやるんだ」
「んっ?」
猪狩の両腕が首の後ろに回されて、そのまま頭を固定される。なんだと思う間もなく、それは重なっていた。
キスされた。そう思ったときにはもう、猪狩はすでに腕を解いて離れてしまっている。
「なっなっな、猪狩、おまっ、なに」
「キミは、キスも知らないのか?」
「そうじゃなくて!なんで、いきなり!」
「キミが物欲しそうな顔をしているから、ボクからしてやったんだろう」
フン、と鼻をならしている猪狩がなにを考えているのかさっぱり分からないが、その顔は確かに血色良く上気していた。それを見て、あらゆる欲求が噴き出すように、身体が熱くなった。血が飲みたいどころの話ではない。火を付けたのは、お前だ。
「もう、我慢出来ない」
「……」
「猪狩、猪狩、猪狩、いかり」
「…聞こえているよ」
手始めに、その美味そうな、ずっとむしゃぶりつきたいと思っていた首筋に噛み付いた。猪狩が、小さく呻き声のような声を上げる。やめられない。やめられるわけがない。これがどんな欲求なのか、オレにはもう分からなかった。
「ああ、猪狩…」
物欲しそうに開いた猪狩の唇に自分のそれを押し付けて、オレはとうとう戻れない扉を開けてしまったのだった。今夜は長そうだと、それだけ思った。
了
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守さんの血を飲むってえっちすぎません?
私も飲みたい
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