パワフルカップ サークル参加のお知らせ
6月17日、東京ビッグサイトで開催されるComic city東京 142での
プチオンリー「パワプルカップ」にサークル参加いたします!
・場所/東6へ19b
・サークル名/かち割りグラサン
※うま子さん(@tonikaku_umai)との合同サークルでの参加となります。
・おしながき
①新刊『ヒーローといっしょ!』
小説/A5/28p/¥400
・主友、主進、主守、守パワ子 短編4本読み切り
・サンプル(pixivに飛びます)
②既刊『エンディングはお好みで』
小説/A5/38P/¥400
・主守、主進、主友 短編読み切り
・サンプル(pixiv)
②既刊『八月の風』
小説/A5/42P/¥200
・パワポケ1、野球マスク中心
・全年齢、健全本です
・サンプル(pixiv)
ペーパーラリーの参加も予定しておりますので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
一生懸命書いたので、読んでもらえたら嬉しいです!よろしくお願いします!
イベント後はいつも通り自家通販をする予定です。
プチオンリー「パワプルカップ」にサークル参加いたします!
・場所/東6へ19b
・サークル名/かち割りグラサン
※うま子さん(@tonikaku_umai)との合同サークルでの参加となります。
・おしながき
①新刊『ヒーローといっしょ!』
小説/A5/28p/¥400
・主友、主進、主守、守パワ子 短編4本読み切り
・サンプル(pixivに飛びます)
②既刊『エンディングはお好みで』
小説/A5/38P/¥400
・主守、主進、主友 短編読み切り
・サンプル(pixiv)
②既刊『八月の風』
小説/A5/42P/¥200
・パワポケ1、野球マスク中心
・全年齢、健全本です
・サンプル(pixiv)
ペーパーラリーの参加も予定しておりますので、どうぞお気軽にお立ち寄りください。
一生懸命書いたので、読んでもらえたら嬉しいです!よろしくお願いします!
イベント後はいつも通り自家通販をする予定です。
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幸福なゆりかごから墓場まで
11/友沢と主人公と友沢妹弟の話
わたしのおにいちゃんは、とってもがんばりやさんです。まいにちあさ早くおきて、わたしとおとうとのごはんを作ってくれます。お母さんがいえにいたときはお母さんがやっていたことを、いまはぜんぶおにいちゃんがやってくれます。
おにいちゃんは、やきゅうをします。やきゅうのれんしゅうをたくさんします。おにいちゃんはあんまりはなしてくれないけど、たぶんいっぱいいっぱいれんしゅうしているとおもいます。
おにいちゃんには、ゆめがあります。ぷろやきゅうせんしゅになるのがおにいちゃんのゆめです。そうしたら、わたしとおとうとになんでもすきなものをかってくれるって、いいました。だから、れんしゅうをたくさんするっていいました。そうしたら、お母さんもきっとびょうきがなおるからって、いいました。
お母さんは、びょうきで、いえにいません。びょういんにいます。ときどき、おにいちゃんにつれていってもらって、あいに行きます。そうすると、お母さんはいつもわらってくれるけど、そのあとはごめんねといってかなしそうなかおをするので、わたしもかなしくなります。そうすると、おにいちゃんが、だいじょうぶって、わたしとお母さんとおとうとにいってくれます。
わたしは、おにいちゃんがだいすきです。だから、おにいちゃんにはあんまりがんばりすぎてほしくありません。どうしてかっていうと、がんばりすぎることはあんまりよくないって、学校の先生がいっていたからです。がんばりすぎるのは体によくないって、先生はいいました。
でもおにいちゃんは、わたしたちのためにいっぱいがんばってしまうので、わたしはだいじょうぶだよっていいます。でもおにいちゃんは、あんまりきいてくれません。
わたしのいえには、おとうさんがいません。でも、おにいちゃんがいつもよしよしってほめてくれるから、さみしくありません。わたしもおとうとも、おにいちゃんといっしょにいるのが大すきです。
だから、おにいちゃんにも、よしよしって、ほめてくれる人がいるといいなとおもいます。
おにいちゃんに、ほしいものはある?って、きいたことがあります。おにいちゃんはちょっとびっくりしたみたいだったけど、わらって、ありがとうっていいました。
わたしはまだ子どもなので、おにいちゃんがしてくれるみたいに、おにいちゃんにいろいろしてあげることができません。
だから、かみさま、きいてください。わたしのぶんも、おにいちゃんのおねがいをきいてください。おねがいします。
朋恵ちゃんの日記帳を開いたまま、友沢はぼろぼろと泣いていた。タオルを差し出すと、今度はそのタオルと日記帳を抱きかかえたまま余計に泣いてしまうのだった。友沢の涙はあとからあとから溢れ出して、止め方を忘れてしまったみたいだった。
隣の部屋では朋恵ちゃんと翔太くんが眠っている。こんなときにまで友沢は二人を起こすまいと気遣っているようで、決して声をあげず、時々漏れる嗚咽すら我慢して泣いていた。
「勝手なことして、ごめん。この前あそびに来た時に、たまたま朋恵ちゃんの書いてた日記を見ちゃったんだ。お前があんまり無茶ばっかしてるから、どうしても見てほしくてさ。おせっかいだって分かってるけど、ごめん」
「……」
「友沢、オレも朋恵ちゃんと同じ気持ちだよ。そんなに、一人でがんばりすぎるなよ。お前を心配してる人がいること、時々でいいから、思い出してくれよ」
もちろん、オレもその一人なんだけどさ。
友沢はオレの言葉が聞こえているのか、聞こえていないのか、小さく嗚咽をこぼすばかりだ。その背中を、オレは自分に出来うる限りの優しい気持ちを込めてさすってやった。友沢に少しでもこの気持ちが伝わりますようにと念を込めながら。
この頃の友沢は、今まで以上に目に余る無茶をしていた。バイトも野球も大学もお母さんのことも家のことも、ぜんぶ完璧にこなそうとして、めちゃくちゃな生活をしていた。友沢は自分自身について、あまりに無頓着すぎる。
でも、そう思っていたのはオレだけじゃなかったみたいだ。オレが朋恵ちゃんの日記を見つけたのは偶然で、この前友沢の家にあそびに来た時に、こっそり朋恵ちゃんが見せてくれたのだった。
おにいちゃんには、ないしょだよ。
そう言った朋恵ちゃんの約束を破ってしまったことだけは申し訳ないと思っている。でもオレは、どうしてもきみのお兄ちゃんに知っていてもらいたかったんだ。
「友沢、もう泣くなよ。せっかくの男前が台無しだぞ」
「…なんだよ、それ」
「朋恵ちゃんが言ってたよ。うちのおにいちゃんは世界一かっこいい!って」
「そう、か…」
「オレも、そう思う。友沢は、世界で一番カッコイイ!」
それを聞いた友沢は顔を真っ赤にして、絶句してしまったようだ。マンガだったら、「ボン!」みたいな効果音が出てしまうほどの見事な赤面に、オレは思わず笑ってしまう。
驚いた友沢は、その拍子に涙も引っ込んでしまったようだ。
「涙、やっと止まったな」
「うるさい」
「はは、元気出てきたみたいで良かった」
「パワプロ」
「ん?」
「……」
「友沢?」
「ありがとう」
そう言った友沢の顔を、オレはこの先もきっと一生忘れることはないだろう。胸の奥に感じたこの熱さも、きっと忘れることの出来ないものなんだろう。
2018.5.24
幸福なゆりかごから墓場まで
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
友沢くんを泣かせたくなってしまう。できれば幸せな方で
友沢くん=家族の印象がとても強いです。幸せになってほしい
n年ぶりにやった11がやっぱりめちゃくちゃに良くて滾ってます
当時分からなかった友沢くんの魅力をビンビンに感じてます
かっこよすぎ!
わたしのおにいちゃんは、とってもがんばりやさんです。まいにちあさ早くおきて、わたしとおとうとのごはんを作ってくれます。お母さんがいえにいたときはお母さんがやっていたことを、いまはぜんぶおにいちゃんがやってくれます。
おにいちゃんは、やきゅうをします。やきゅうのれんしゅうをたくさんします。おにいちゃんはあんまりはなしてくれないけど、たぶんいっぱいいっぱいれんしゅうしているとおもいます。
おにいちゃんには、ゆめがあります。ぷろやきゅうせんしゅになるのがおにいちゃんのゆめです。そうしたら、わたしとおとうとになんでもすきなものをかってくれるって、いいました。だから、れんしゅうをたくさんするっていいました。そうしたら、お母さんもきっとびょうきがなおるからって、いいました。
お母さんは、びょうきで、いえにいません。びょういんにいます。ときどき、おにいちゃんにつれていってもらって、あいに行きます。そうすると、お母さんはいつもわらってくれるけど、そのあとはごめんねといってかなしそうなかおをするので、わたしもかなしくなります。そうすると、おにいちゃんが、だいじょうぶって、わたしとお母さんとおとうとにいってくれます。
わたしは、おにいちゃんがだいすきです。だから、おにいちゃんにはあんまりがんばりすぎてほしくありません。どうしてかっていうと、がんばりすぎることはあんまりよくないって、学校の先生がいっていたからです。がんばりすぎるのは体によくないって、先生はいいました。
でもおにいちゃんは、わたしたちのためにいっぱいがんばってしまうので、わたしはだいじょうぶだよっていいます。でもおにいちゃんは、あんまりきいてくれません。
わたしのいえには、おとうさんがいません。でも、おにいちゃんがいつもよしよしってほめてくれるから、さみしくありません。わたしもおとうとも、おにいちゃんといっしょにいるのが大すきです。
だから、おにいちゃんにも、よしよしって、ほめてくれる人がいるといいなとおもいます。
おにいちゃんに、ほしいものはある?って、きいたことがあります。おにいちゃんはちょっとびっくりしたみたいだったけど、わらって、ありがとうっていいました。
わたしはまだ子どもなので、おにいちゃんがしてくれるみたいに、おにいちゃんにいろいろしてあげることができません。
だから、かみさま、きいてください。わたしのぶんも、おにいちゃんのおねがいをきいてください。おねがいします。
朋恵ちゃんの日記帳を開いたまま、友沢はぼろぼろと泣いていた。タオルを差し出すと、今度はそのタオルと日記帳を抱きかかえたまま余計に泣いてしまうのだった。友沢の涙はあとからあとから溢れ出して、止め方を忘れてしまったみたいだった。
隣の部屋では朋恵ちゃんと翔太くんが眠っている。こんなときにまで友沢は二人を起こすまいと気遣っているようで、決して声をあげず、時々漏れる嗚咽すら我慢して泣いていた。
「勝手なことして、ごめん。この前あそびに来た時に、たまたま朋恵ちゃんの書いてた日記を見ちゃったんだ。お前があんまり無茶ばっかしてるから、どうしても見てほしくてさ。おせっかいだって分かってるけど、ごめん」
「……」
「友沢、オレも朋恵ちゃんと同じ気持ちだよ。そんなに、一人でがんばりすぎるなよ。お前を心配してる人がいること、時々でいいから、思い出してくれよ」
もちろん、オレもその一人なんだけどさ。
友沢はオレの言葉が聞こえているのか、聞こえていないのか、小さく嗚咽をこぼすばかりだ。その背中を、オレは自分に出来うる限りの優しい気持ちを込めてさすってやった。友沢に少しでもこの気持ちが伝わりますようにと念を込めながら。
この頃の友沢は、今まで以上に目に余る無茶をしていた。バイトも野球も大学もお母さんのことも家のことも、ぜんぶ完璧にこなそうとして、めちゃくちゃな生活をしていた。友沢は自分自身について、あまりに無頓着すぎる。
でも、そう思っていたのはオレだけじゃなかったみたいだ。オレが朋恵ちゃんの日記を見つけたのは偶然で、この前友沢の家にあそびに来た時に、こっそり朋恵ちゃんが見せてくれたのだった。
おにいちゃんには、ないしょだよ。
そう言った朋恵ちゃんの約束を破ってしまったことだけは申し訳ないと思っている。でもオレは、どうしてもきみのお兄ちゃんに知っていてもらいたかったんだ。
「友沢、もう泣くなよ。せっかくの男前が台無しだぞ」
「…なんだよ、それ」
「朋恵ちゃんが言ってたよ。うちのおにいちゃんは世界一かっこいい!って」
「そう、か…」
「オレも、そう思う。友沢は、世界で一番カッコイイ!」
それを聞いた友沢は顔を真っ赤にして、絶句してしまったようだ。マンガだったら、「ボン!」みたいな効果音が出てしまうほどの見事な赤面に、オレは思わず笑ってしまう。
驚いた友沢は、その拍子に涙も引っ込んでしまったようだ。
「涙、やっと止まったな」
「うるさい」
「はは、元気出てきたみたいで良かった」
「パワプロ」
「ん?」
「……」
「友沢?」
「ありがとう」
そう言った友沢の顔を、オレはこの先もきっと一生忘れることはないだろう。胸の奥に感じたこの熱さも、きっと忘れることの出来ないものなんだろう。
2018.5.24
幸福なゆりかごから墓場まで
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友沢くんを泣かせたくなってしまう。できれば幸せな方で
友沢くん=家族の印象がとても強いです。幸せになってほしい
n年ぶりにやった11がやっぱりめちゃくちゃに良くて滾ってます
当時分からなかった友沢くんの魅力をビンビンに感じてます
かっこよすぎ!
愛といって笑って
11/主友
「友沢!?」
「なんだパワプロか」
グラウンドに向かおうと歩いていたところ、そこの角から急に友沢が現れたものだから驚いた。ただ友沢に会っただけならオレはこんなにも驚かない、現れた友沢は足を庇うようにしてひょこひょこと歩いていたのだ。
「どうしたんだ、ケガか!?痛むのか!?」
「べつにたいしたことじゃない。ちょっと足を捻っただけだ」
「でも、お前が足をひねるなんて…」
人一倍ケガには気をつけている友沢のそんな姿を見るのは初めてで、オレは本人よりもよっぽど動揺していた。慌てふためくオレ対して、友沢はよほど冷静だ。
「たいしたことない。ただ、今日はさすがに無理だろうな。医務室で湿布をもらってオレは帰る」
「うん、それがいいよ」
「ああ。じゃあな」
「オレも付いてくよ」
「べつに、いい。練習始まるぞ」
「いいから!」
ついてくるなと言わんばかりの友沢を押し切って、オレは勝手に医務室までくっ付いていくことにした。右足を引きずるようにして歩く友沢が痛々しい。なんでもないように涼しい顔をしている友沢のせいで、オレの目には余計にそう映った。
「な、友沢。抱っこしてやろうか」
「ばーか」
そんなことを言っているうちに、医務室に着いていた。友沢よりも先にドアを開けて、オレは部屋に入る。
「誰もいない…な?」
きょろきょろしているオレを差し置いて、友沢は勝手に部屋の中を物色してそれらしい棚を開けては湿布を探しているようだった。まあいいかと勝手に納得をして、オレも友沢に倣ってその辺のものをひっくり返しながら目当てのものを捜索する。
「あ、あったぞ」
かくして発見された湿布を見せると、友沢はスッと視線を足元に下げることで返事をするのだった。なるほど、オレに貼れと言っているらしい。やれやれと思いながらもオレは友沢の言うことをきいてやることにして、その場にしゃがみこんで湿布を足首に貼ってやった。
その間友沢はじっと黙っているばかりだったが、イスに座ったまま湿布の貼られた足首をぷらぷらさせているところを見ると、満更でもなさそうだ。とても分かりにくいが、少し照れながら、それでいて結構嬉しいと思っているときの友沢の態度に違いなかった。
「じゃあ、オレはそろそろ練習に行くから、友沢は気を付けて帰れよ」
「ああ。オレは少し横になってから帰る」
「そっか。ベッド、ひとりで上がれるか?」
「……」
返事をしない友沢に、オレは心の中でハイハイと答えて、その手を引いてやることにした。ものすごく分かりにくいが、どうやら友沢なりに甘えているつもりのようだ。珍しいし、ちょっとおもしろい。
「ん、ほら、友沢」
「…?うわ、急になんだ、やめろって!」
なんだか面白くなってきてしまったオレは、友沢の制止も聞かずに勝手に抱き上げてずんずんと歩き出した。いわゆる、お姫さま抱っこというやつだった。腕の中で暴れる友沢は予想よりもずっと軽くて、オレはびっくりしていた。
いつのまにか抵抗するのをやめていた友沢を、オレは静かに布団の上に下ろす。
「へへ、たまには、サービス。びっくりした?」
「そりゃどうも」
ベッドに腰掛ける友沢に下から睨め付けられ、オレは一瞬たじろいだ。その一瞬の隙にオレは胸ぐらを掴まれていて、そのまま体制を崩してしまい、縺れるようにして友沢ごとベッドに倒れ込んだ。ごめん、そう言って起き上がろうとするオレの首の後ろにするりと腕を回した友沢は、そのままオレを引き寄せて、あろうことか唇を合わせてきた。ひとり状況に取り残されているオレが布団の上で転がっている間にも、友沢はさっさと起き上がっており、いつのまにか態勢が逆転していた。オレの上にのしかかった友沢が言う。
「まあ、お前が悪いよな」
「えっなっ、なにしてんだよ友沢、ここ医務室だぞ!」
「わざわざこんなところまで付いてきたお前が悪い。いつぶりだと思ってるんだ、ばか」
「おま…さっきからそんなこと考えてたの?」
「悪いか」
「悪くないけど。エロい」
「あ、そ」
「ここでするの?」
返事は覆いかぶさってきた友沢の蕩けるようなキスの間に消えてしまったので、合間に漏れる吐息とやらに免じて、今回ばかりは勘弁してやろうなどとオレは考えていた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
また改めて告知させてもらいますが、6月17日に東京ビッグサイトで開催されるComic city東京 142にサークル参加いたします!
パワプロのプチオンリーイベント、パワフルカップが開催されるとのことで、大変おめでたいですね(*^^*)
新刊として、主人公攻め(主友、主進、主守)の短編読み切りの本を出す予定です。いつもの!
よろしくお願いします!
この頃友沢くんのことが気になって気になって、特に大学生の友沢くんがブームです。
11を近々必ずやり直さなくてはならない謎の使命感を負って生きています。
攻略本改めて見たけど、見てないイベント多すぎでした。
どのシリーズも主人公氏は最高にイケメンだと思うのですが、11はまた格が違うの思うのですよね。
好きです。
「友沢!?」
「なんだパワプロか」
グラウンドに向かおうと歩いていたところ、そこの角から急に友沢が現れたものだから驚いた。ただ友沢に会っただけならオレはこんなにも驚かない、現れた友沢は足を庇うようにしてひょこひょこと歩いていたのだ。
「どうしたんだ、ケガか!?痛むのか!?」
「べつにたいしたことじゃない。ちょっと足を捻っただけだ」
「でも、お前が足をひねるなんて…」
人一倍ケガには気をつけている友沢のそんな姿を見るのは初めてで、オレは本人よりもよっぽど動揺していた。慌てふためくオレ対して、友沢はよほど冷静だ。
「たいしたことない。ただ、今日はさすがに無理だろうな。医務室で湿布をもらってオレは帰る」
「うん、それがいいよ」
「ああ。じゃあな」
「オレも付いてくよ」
「べつに、いい。練習始まるぞ」
「いいから!」
ついてくるなと言わんばかりの友沢を押し切って、オレは勝手に医務室までくっ付いていくことにした。右足を引きずるようにして歩く友沢が痛々しい。なんでもないように涼しい顔をしている友沢のせいで、オレの目には余計にそう映った。
「な、友沢。抱っこしてやろうか」
「ばーか」
そんなことを言っているうちに、医務室に着いていた。友沢よりも先にドアを開けて、オレは部屋に入る。
「誰もいない…な?」
きょろきょろしているオレを差し置いて、友沢は勝手に部屋の中を物色してそれらしい棚を開けては湿布を探しているようだった。まあいいかと勝手に納得をして、オレも友沢に倣ってその辺のものをひっくり返しながら目当てのものを捜索する。
「あ、あったぞ」
かくして発見された湿布を見せると、友沢はスッと視線を足元に下げることで返事をするのだった。なるほど、オレに貼れと言っているらしい。やれやれと思いながらもオレは友沢の言うことをきいてやることにして、その場にしゃがみこんで湿布を足首に貼ってやった。
その間友沢はじっと黙っているばかりだったが、イスに座ったまま湿布の貼られた足首をぷらぷらさせているところを見ると、満更でもなさそうだ。とても分かりにくいが、少し照れながら、それでいて結構嬉しいと思っているときの友沢の態度に違いなかった。
「じゃあ、オレはそろそろ練習に行くから、友沢は気を付けて帰れよ」
「ああ。オレは少し横になってから帰る」
「そっか。ベッド、ひとりで上がれるか?」
「……」
返事をしない友沢に、オレは心の中でハイハイと答えて、その手を引いてやることにした。ものすごく分かりにくいが、どうやら友沢なりに甘えているつもりのようだ。珍しいし、ちょっとおもしろい。
「ん、ほら、友沢」
「…?うわ、急になんだ、やめろって!」
なんだか面白くなってきてしまったオレは、友沢の制止も聞かずに勝手に抱き上げてずんずんと歩き出した。いわゆる、お姫さま抱っこというやつだった。腕の中で暴れる友沢は予想よりもずっと軽くて、オレはびっくりしていた。
いつのまにか抵抗するのをやめていた友沢を、オレは静かに布団の上に下ろす。
「へへ、たまには、サービス。びっくりした?」
「そりゃどうも」
ベッドに腰掛ける友沢に下から睨め付けられ、オレは一瞬たじろいだ。その一瞬の隙にオレは胸ぐらを掴まれていて、そのまま体制を崩してしまい、縺れるようにして友沢ごとベッドに倒れ込んだ。ごめん、そう言って起き上がろうとするオレの首の後ろにするりと腕を回した友沢は、そのままオレを引き寄せて、あろうことか唇を合わせてきた。ひとり状況に取り残されているオレが布団の上で転がっている間にも、友沢はさっさと起き上がっており、いつのまにか態勢が逆転していた。オレの上にのしかかった友沢が言う。
「まあ、お前が悪いよな」
「えっなっ、なにしてんだよ友沢、ここ医務室だぞ!」
「わざわざこんなところまで付いてきたお前が悪い。いつぶりだと思ってるんだ、ばか」
「おま…さっきからそんなこと考えてたの?」
「悪いか」
「悪くないけど。エロい」
「あ、そ」
「ここでするの?」
返事は覆いかぶさってきた友沢の蕩けるようなキスの間に消えてしまったので、合間に漏れる吐息とやらに免じて、今回ばかりは勘弁してやろうなどとオレは考えていた。
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また改めて告知させてもらいますが、6月17日に東京ビッグサイトで開催されるComic city東京 142にサークル参加いたします!
パワプロのプチオンリーイベント、パワフルカップが開催されるとのことで、大変おめでたいですね(*^^*)
新刊として、主人公攻め(主友、主進、主守)の短編読み切りの本を出す予定です。いつもの!
よろしくお願いします!
この頃友沢くんのことが気になって気になって、特に大学生の友沢くんがブームです。
11を近々必ずやり直さなくてはならない謎の使命感を負って生きています。
攻略本改めて見たけど、見てないイベント多すぎでした。
どのシリーズも主人公氏は最高にイケメンだと思うのですが、11はまた格が違うの思うのですよね。
好きです。
2月14日
猪狩進くん、お誕生日おめでとうございます。
ハッピーバースデイバレンタインな進くんのことをここ毎年人知れず考えております。
どうもおめでとう。あなたが健やかでありますように。
これらそれら諸々の、何がそんなに心を掻き乱すのって、私には、やっぱり守さんで進くんで猪狩兄弟であるなあと、確認作業をする数は億万回。
今宵も正の字足して確認してます。
「学生時代から常に猪狩といえば兄のことを指し、猪狩の弟といえば自分のことを指した」、このスタンスの進が好きすぎるのです。抗えぬのです。
彼は生まれたその瞬間、いえ生まれる前から猪狩守の弟であることを宿命付けられているのです。
そしてまた言うけど、それの究極形態がポケ1の野球マスクですよね〜!?って、そろそろ耳タコですか?
ご機嫌麗しゅう。
今日は年に一度の日、何度でも言おうではありませんか。
初登場のナンバーで、「猪狩二号」と言われてしまう進が好きだ。
二号呼ばわりされ、もともとは兄に仕掛けられた悪巧みによって交通事故に遭い、その話がスピンオフとして展開される猪狩進のことが大好きだ。
その弟といかに関わっていたのか己の源である猪狩守について思いを馳せる時間の濃密さよ。
猪狩進を語るのに守は外せず、猪狩守を語るのに進は外せず。
アンビリーバブル、オーマイゴッド!
世界は美しい。
生まれてこのかた常に兄の存在に囚われ続けていた進が生まれて初めて自由になれた場、それが「野球マスク」だとしたら、それはとっても悲しくて、素敵で、繊細で、得体の知れない感情が湧き上がるのですよ。
兄弟黄金バッテリー、プロ野球選手、野球マスク、スポーツドクター、ときには忍者にもなってみたりして、人生七色七変化。世界はあなたのために輝くさ。
内容は、ない。さようでございます。
しかし、その時々思ったことを書き記しておくことに意義があるのではないか?と抗弁を垂れ、今宵はこれにて。
またちょこちょことあることないこと書いていけたらと思います。
猪狩進くん、お誕生日おめでとう。
ハッピーバースデイバレンタインな進くんのことをここ毎年人知れず考えております。
どうもおめでとう。あなたが健やかでありますように。
これらそれら諸々の、何がそんなに心を掻き乱すのって、私には、やっぱり守さんで進くんで猪狩兄弟であるなあと、確認作業をする数は億万回。
今宵も正の字足して確認してます。
「学生時代から常に猪狩といえば兄のことを指し、猪狩の弟といえば自分のことを指した」、このスタンスの進が好きすぎるのです。抗えぬのです。
彼は生まれたその瞬間、いえ生まれる前から猪狩守の弟であることを宿命付けられているのです。
そしてまた言うけど、それの究極形態がポケ1の野球マスクですよね〜!?って、そろそろ耳タコですか?
ご機嫌麗しゅう。
今日は年に一度の日、何度でも言おうではありませんか。
初登場のナンバーで、「猪狩二号」と言われてしまう進が好きだ。
二号呼ばわりされ、もともとは兄に仕掛けられた悪巧みによって交通事故に遭い、その話がスピンオフとして展開される猪狩進のことが大好きだ。
その弟といかに関わっていたのか己の源である猪狩守について思いを馳せる時間の濃密さよ。
猪狩進を語るのに守は外せず、猪狩守を語るのに進は外せず。
アンビリーバブル、オーマイゴッド!
世界は美しい。
生まれてこのかた常に兄の存在に囚われ続けていた進が生まれて初めて自由になれた場、それが「野球マスク」だとしたら、それはとっても悲しくて、素敵で、繊細で、得体の知れない感情が湧き上がるのですよ。
兄弟黄金バッテリー、プロ野球選手、野球マスク、スポーツドクター、ときには忍者にもなってみたりして、人生七色七変化。世界はあなたのために輝くさ。
内容は、ない。さようでございます。
しかし、その時々思ったことを書き記しておくことに意義があるのではないか?と抗弁を垂れ、今宵はこれにて。
またちょこちょことあることないこと書いていけたらと思います。
猪狩進くん、お誕生日おめでとう。
12月24日
猪狩守さん、お誕生日おめでとうございます。
今日はとっても素敵で特別な日です。
ここ数年は、祈りのように心の内でお祝い申し上げていたのですが、今年はこちらをご覧くださっているみなさんともぜひこの気持ちを共有したいということで、のこのこやって参りました。
守さんのお誕生日なので、守さんケーキでございます。
何年か前に、優しい友人のみなさんが誕生日にオーダーしてくれました。私の誕生日に。
ご本人のバースデーケーキではなく恐縮です。
何度見ても素敵なので、こちらでもお披露目させてください。
ケーキになっても守さんは素晴らしい。
ちなみに切り分けると中身のクリームも水色でした。ブルーベリーの味でしたね。
おいしくぺろりといただきました。リアルまもぺろ。
そんなわけで、今年も大変お世話になりました。
ただいまプライベートがばたばたしておりまして(私自身は現在すこぶる健康で元気です)落ち着かないのですが、そういうときこそ一息つきたいと思いやってきました。
来年もどうぞよろしくお願いいたしますね。
メッセージをくださった方、遅くなっても必ずご返信差し上げますので、どうぞよろしくお願いいたします。
今日はとっても素敵で特別な日です。
ここ数年は、祈りのように心の内でお祝い申し上げていたのですが、今年はこちらをご覧くださっているみなさんともぜひこの気持ちを共有したいということで、のこのこやって参りました。
守さんのお誕生日なので、守さんケーキでございます。
何年か前に、優しい友人のみなさんが誕生日にオーダーしてくれました。私の誕生日に。
ご本人のバースデーケーキではなく恐縮です。
何度見ても素敵なので、こちらでもお披露目させてください。
ケーキになっても守さんは素晴らしい。
ちなみに切り分けると中身のクリームも水色でした。ブルーベリーの味でしたね。
おいしくぺろりといただきました。リアルまもぺろ。
そんなわけで、今年も大変お世話になりました。
ただいまプライベートがばたばたしておりまして(私自身は現在すこぶる健康で元気です)落ち着かないのですが、そういうときこそ一息つきたいと思いやってきました。
来年もどうぞよろしくお願いいたしますね。
メッセージをくださった方、遅くなっても必ずご返信差し上げますので、どうぞよろしくお願いいたします。
アフタードリーム
パワポケ1/猪狩進
バナナの皮を踏んで、滑って転んでトラックに轢かれました。
ついでに生死も彷徨いました。
次に起き上がったときには、改造人間になっていました。
僕の人生とはつまりそういうことである。
つまり?
病院のベッドで何日も昏睡状態だったこと、目を覚ましたら全身焼け付くような痛みに襲われたこと、医師から一生野球のできない身体だと申告されたこと、知らない男たちの誘いに頷いてしまったこと、見たことのない色の液体をたくさん飲んだこと、数えきれないほどの注射を打ったこと、肉体改造後も軋むような心身の疼痛に耐えている毎日のこと、そういった諸々を一切省けば、僕の人生とはつまりそういうものなのである。
世の少年少女たち、バナナの皮には気を付けなさい。
ばかみたいだと笑いたくなるかもしれないけど、この世の中にはばかみたいなことが意外とごろごろしているみたいだ。
だってその証拠に、僕は改造人間になって野球をしているわけであるし、そんなのってばかみたいでおもしろいでしょう。
バナナの皮が道端に落ちている確率、そしてそれを踏んで転ぶ確率、そしてさらにそのせいで交通事故に遭う確率。僕の予想する限りでは、かなり低いはずだ。それでも、その低い確率を引き当ててしまうのが僕だった。もはやある種の才能に近しい。
僕はバナナなんて大嫌いだから早くこの世からなくなればいいし、バナナをあんな場所に置いた人間はすみやかに死ねばいいんだろう。それが世のため人のためってやつだよ。
僕はバナナが嫌い。大嫌いだ。だから、バナナを踏むことになった原因や理由について考えるのはもうやめだ。
きっと君は、どうしてと、僕に聞くんだろう。
どうしてだろう、僕にもよく分からないから、答えられなくてごめんね。
とうとう僕はここまで来た。そう、甲子園の決勝戦だ。
気付いてくれて、どうもありがとう。だってここが僕の最高の晴れ舞台だ。
「野球マスク」として、僕はここで死ぬ。君が勝負したかった猪狩進じゃなくてごめんね。それだけ、一言謝りたかったんだ。
****
8回の表、極亜久高校の攻撃。
バットが空を切り、ミットにボールが収まる。空振り三振。マスクの下を汗が伝う。
これで今日いくつめの三振だろう、ミットに収まるボールを僕は他人事のように眺めていた。少しでも気を抜くと尋常でない肘の痛みが襲ったが、汗をぬぐうふりをしてやり過ごした。
だいたい、痛んでいるのは肘だけじゃない。全身を万遍なく這う痛みに、感覚はとうに麻痺していた。
スコアボードに新しい0が並ぶ。チェンジだ。
マウンドからベンチへと戻り息を吐く。手の平を握り、ゆっくりと開いてみる。握力は残っている。まだ投げられる。
水分補給と一緒に、痛み止めの薬を流し込んだ。半分は気休めだったが、飲まないよりは幾分かマシのような気がした。気休めで構わないから、この試合だけはどうか持ちこたえてほしい。
神様なんか全然信じてないけど、それでも、もしもどこかにいるのなら、最後にどうかひとつくらいワガママをきいてほしい。どこかにいるのかもしれない僕を見放した野球の神様、もう他に何も望まないから、この試合だけ僕にください。
僕はまだ野球がしたい。
甲子園の決勝戦は両チームともいまだ無失点、激しい投手戦となっていた。
僕は前日のパーフェクトゲーム同様今日も無失点で抑えていたが、それは向こうのピッチャーも同じことだった。
決め球の高速スライダーが、面白いように次々と打者を空振りさせていく。あの日神社で僕が少しアドバイスをしただけでするりと習得してしまった高速スライダーは、あのときよりも格段に切れ味が増していた。
君は今日までにどれだけ練習したんだろう。僕が病院のベッドで眠っているときも、変な薬を飲んでいる間も、怪しい注射を打たれているときでさえ、君はまた神社で特訓していたんだろうか。
ああ、僕も君と一緒に練習したかったものだなあ。
それでも、僕のスライダーだってなかなかのものだとは思わないかい。僕も、君に負けないくらいたくさん練習したつもりなんだ。
さあ、君のスライダーと僕のスライダー、どちらが上なのか、そろそろ決着をつけようじゃないか。
野球マスク。それが今の僕の名前だ。
変色した緑の髪、顔を隠す派手なマスク、横柄な態度、そのどれもがみな過去の自分とはまるで違うものだということを確認しては安堵する自分がいる。
それでも、本当はずっと前から気が付いていた。
何をどんなに変えたところで、僕は猪狩進だ。それ以上でもそれ以下でもない。安心すると同時にまた、それと同じだけ悲しくなるのだった。
それなのに、僕はまだ野球をしている。人の道すらも違えてしまったというのに、野球をしているのだ。
ストライク、バッターアウト!
審判のコールが、雲一つない真っ青な空を切り割いて、つんざくように鳴った。歓声、怒号、こちらとあちらの、敵も味方もないまぜになった興奮が降りかかってくる。
チェンジだ。また僕の出番がやってきた。
マウンドを足でならし、ロジンを手にとる。ロジンを手に取ったあと帽子を触るのは、兄さんの癖だったろうか。無意識に帽子を触っていた自分が嫌になる。
何もかもを違え、己の信念までも曲げたというのに、僕という人間はあろうことかマウンドでピッチャーをしている。兄である猪狩守と同じことをしているのだ。なぜだろう。
僕にとって、マウンドとは兄の場所であった。光り輝く兄が君臨する場所。それを手助けするのが僕の使命だったというのに。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご無沙汰しております。まだやってたの?と言われそうですが、やってました。やってます。
皆様ご機嫌いかがでしょうか。わたくしは元気です。
よりにもよって、久しぶりの更新がこんな感じです。
すきなことをすきなところまで書き散らしております。
n年前に書きかけのまま置いたあったものを発見し、一行目を読み、そうだよココが書きたかったんだよ!と滾って書き足しました。
書きたかったのはまさしく一行目です。そこにすべてが詰まっています。
生まれて初めて発行した同人誌の、もとのもとのもと、みたいなものだった気がいたします。
いまでも野球マスクを思うとどうにかなりそうな気持ちになって、実際どうにかなりそうです。
命のように大切な気持ちです。
おもしろくもなんともない私事なんですが、昨年の夏ごろ、有体に言ってガッツリ体調を崩しまして、それ以来何かを書いたり、一から生み出したりする力のようなものも崩れてしまったような気がして、萌えは萌えとして楽しみつつ、創作活動はしていませんでした。
いま思えば、そうなる前にパワプロオンリーに参加できたのは紛れもない僥倖でした。
わたし、運がいい。
そういうわけで、なにかを失うのが急ならば、なにかを取り戻すのも急なんでしょう。
すべては気の向くまま心の思うまま
久しぶりにここへ訪れて、大変恐縮なのですが、今でも毎日のようにカウンターが回っていることにとてもとても驚いて、感激と、感謝の気持ちを覚えました。
見てくださって、どうもありがとう。
またこんな風に、思い出したように戻ってきたら、どうぞよろしくお願います。
いいよね、パワプロ。この前公式がグッズ販売をしたときにはガッツリ買いましたよ。
好きだよ、ほんとうにね
今になって、昔書いたものに感想をいただけたのが衝撃的に嬉しくて、それが今回の原動力となりました。
周りの方にたくさん頼ってしまって右も左も分からずの代物でしたが、あのとき勇気を出して同人誌を出してよかったです。
久しぶりに開いたら、魂詰まってんなと思いました。
いまも通販してますので、よかったら読んでみてください笑
久しぶりに言いたいこと言って、すっきりしました。
またお目にかかれますように。
バナナの皮を踏んで、滑って転んでトラックに轢かれました。
ついでに生死も彷徨いました。
次に起き上がったときには、改造人間になっていました。
僕の人生とはつまりそういうことである。
つまり?
病院のベッドで何日も昏睡状態だったこと、目を覚ましたら全身焼け付くような痛みに襲われたこと、医師から一生野球のできない身体だと申告されたこと、知らない男たちの誘いに頷いてしまったこと、見たことのない色の液体をたくさん飲んだこと、数えきれないほどの注射を打ったこと、肉体改造後も軋むような心身の疼痛に耐えている毎日のこと、そういった諸々を一切省けば、僕の人生とはつまりそういうものなのである。
世の少年少女たち、バナナの皮には気を付けなさい。
ばかみたいだと笑いたくなるかもしれないけど、この世の中にはばかみたいなことが意外とごろごろしているみたいだ。
だってその証拠に、僕は改造人間になって野球をしているわけであるし、そんなのってばかみたいでおもしろいでしょう。
バナナの皮が道端に落ちている確率、そしてそれを踏んで転ぶ確率、そしてさらにそのせいで交通事故に遭う確率。僕の予想する限りでは、かなり低いはずだ。それでも、その低い確率を引き当ててしまうのが僕だった。もはやある種の才能に近しい。
僕はバナナなんて大嫌いだから早くこの世からなくなればいいし、バナナをあんな場所に置いた人間はすみやかに死ねばいいんだろう。それが世のため人のためってやつだよ。
僕はバナナが嫌い。大嫌いだ。だから、バナナを踏むことになった原因や理由について考えるのはもうやめだ。
きっと君は、どうしてと、僕に聞くんだろう。
どうしてだろう、僕にもよく分からないから、答えられなくてごめんね。
とうとう僕はここまで来た。そう、甲子園の決勝戦だ。
気付いてくれて、どうもありがとう。だってここが僕の最高の晴れ舞台だ。
「野球マスク」として、僕はここで死ぬ。君が勝負したかった猪狩進じゃなくてごめんね。それだけ、一言謝りたかったんだ。
****
8回の表、極亜久高校の攻撃。
バットが空を切り、ミットにボールが収まる。空振り三振。マスクの下を汗が伝う。
これで今日いくつめの三振だろう、ミットに収まるボールを僕は他人事のように眺めていた。少しでも気を抜くと尋常でない肘の痛みが襲ったが、汗をぬぐうふりをしてやり過ごした。
だいたい、痛んでいるのは肘だけじゃない。全身を万遍なく這う痛みに、感覚はとうに麻痺していた。
スコアボードに新しい0が並ぶ。チェンジだ。
マウンドからベンチへと戻り息を吐く。手の平を握り、ゆっくりと開いてみる。握力は残っている。まだ投げられる。
水分補給と一緒に、痛み止めの薬を流し込んだ。半分は気休めだったが、飲まないよりは幾分かマシのような気がした。気休めで構わないから、この試合だけはどうか持ちこたえてほしい。
神様なんか全然信じてないけど、それでも、もしもどこかにいるのなら、最後にどうかひとつくらいワガママをきいてほしい。どこかにいるのかもしれない僕を見放した野球の神様、もう他に何も望まないから、この試合だけ僕にください。
僕はまだ野球がしたい。
甲子園の決勝戦は両チームともいまだ無失点、激しい投手戦となっていた。
僕は前日のパーフェクトゲーム同様今日も無失点で抑えていたが、それは向こうのピッチャーも同じことだった。
決め球の高速スライダーが、面白いように次々と打者を空振りさせていく。あの日神社で僕が少しアドバイスをしただけでするりと習得してしまった高速スライダーは、あのときよりも格段に切れ味が増していた。
君は今日までにどれだけ練習したんだろう。僕が病院のベッドで眠っているときも、変な薬を飲んでいる間も、怪しい注射を打たれているときでさえ、君はまた神社で特訓していたんだろうか。
ああ、僕も君と一緒に練習したかったものだなあ。
それでも、僕のスライダーだってなかなかのものだとは思わないかい。僕も、君に負けないくらいたくさん練習したつもりなんだ。
さあ、君のスライダーと僕のスライダー、どちらが上なのか、そろそろ決着をつけようじゃないか。
野球マスク。それが今の僕の名前だ。
変色した緑の髪、顔を隠す派手なマスク、横柄な態度、そのどれもがみな過去の自分とはまるで違うものだということを確認しては安堵する自分がいる。
それでも、本当はずっと前から気が付いていた。
何をどんなに変えたところで、僕は猪狩進だ。それ以上でもそれ以下でもない。安心すると同時にまた、それと同じだけ悲しくなるのだった。
それなのに、僕はまだ野球をしている。人の道すらも違えてしまったというのに、野球をしているのだ。
ストライク、バッターアウト!
審判のコールが、雲一つない真っ青な空を切り割いて、つんざくように鳴った。歓声、怒号、こちらとあちらの、敵も味方もないまぜになった興奮が降りかかってくる。
チェンジだ。また僕の出番がやってきた。
マウンドを足でならし、ロジンを手にとる。ロジンを手に取ったあと帽子を触るのは、兄さんの癖だったろうか。無意識に帽子を触っていた自分が嫌になる。
何もかもを違え、己の信念までも曲げたというのに、僕という人間はあろうことかマウンドでピッチャーをしている。兄である猪狩守と同じことをしているのだ。なぜだろう。
僕にとって、マウンドとは兄の場所であった。光り輝く兄が君臨する場所。それを手助けするのが僕の使命だったというのに。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ご無沙汰しております。まだやってたの?と言われそうですが、やってました。やってます。
皆様ご機嫌いかがでしょうか。わたくしは元気です。
よりにもよって、久しぶりの更新がこんな感じです。
すきなことをすきなところまで書き散らしております。
n年前に書きかけのまま置いたあったものを発見し、一行目を読み、そうだよココが書きたかったんだよ!と滾って書き足しました。
書きたかったのはまさしく一行目です。そこにすべてが詰まっています。
生まれて初めて発行した同人誌の、もとのもとのもと、みたいなものだった気がいたします。
いまでも野球マスクを思うとどうにかなりそうな気持ちになって、実際どうにかなりそうです。
命のように大切な気持ちです。
おもしろくもなんともない私事なんですが、昨年の夏ごろ、有体に言ってガッツリ体調を崩しまして、それ以来何かを書いたり、一から生み出したりする力のようなものも崩れてしまったような気がして、萌えは萌えとして楽しみつつ、創作活動はしていませんでした。
いま思えば、そうなる前にパワプロオンリーに参加できたのは紛れもない僥倖でした。
わたし、運がいい。
そういうわけで、なにかを失うのが急ならば、なにかを取り戻すのも急なんでしょう。
すべては気の向くまま心の思うまま
久しぶりにここへ訪れて、大変恐縮なのですが、今でも毎日のようにカウンターが回っていることにとてもとても驚いて、感激と、感謝の気持ちを覚えました。
見てくださって、どうもありがとう。
またこんな風に、思い出したように戻ってきたら、どうぞよろしくお願います。
いいよね、パワプロ。この前公式がグッズ販売をしたときにはガッツリ買いましたよ。
好きだよ、ほんとうにね
今になって、昔書いたものに感想をいただけたのが衝撃的に嬉しくて、それが今回の原動力となりました。
周りの方にたくさん頼ってしまって右も左も分からずの代物でしたが、あのとき勇気を出して同人誌を出してよかったです。
久しぶりに開いたら、魂詰まってんなと思いました。
いまも通販してますので、よかったら読んでみてください笑
久しぶりに言いたいこと言って、すっきりしました。
またお目にかかれますように。
通販のお知らせ
プチオンリー、おつかれさまでした!
そして、ありがとうございました。
ひょっこり参加させていただきましたが、たくさんの方に本をお手に取っていただき、ほんとうに嬉しかったです。
やっぱりパワプロが大好きです。
不定期での参加や更新となりますが、これからもよろしくお願いします。
今回の新刊含め、既刊も自家通販しておりますので、ご希望の方は下記のURLをご参照いただき、お申込みいただけましたら幸いです。
ご不明点はお気軽にお問い合わせください。
チャレマ(同人誌通販)
http://www.chalema.com/book/lion573/
そして、ありがとうございました。
ひょっこり参加させていただきましたが、たくさんの方に本をお手に取っていただき、ほんとうに嬉しかったです。
やっぱりパワプロが大好きです。
不定期での参加や更新となりますが、これからもよろしくお願いします。
今回の新刊含め、既刊も自家通販しておりますので、ご希望の方は下記のURLをご参照いただき、お申込みいただけましたら幸いです。
ご不明点はお気軽にお問い合わせください。
チャレマ(同人誌通販)
http://www.chalema.com/book/lion573/
サークル参加のお知らせ
2016年6月19日(日) COMIC CITY 東京138 プチオンリーへの参加について
お久しぶりです、こんにちは。
このたびイベント参加いたしますので、当日のおしながきとお知らせになります。
▼場所/東5ホール テ74b
▼サークル名/ブルーアイズサウスポー ※合同サークルでの参加となります
▼おしながき
①新刊『エンディングはお好みで』
小説/A5/38P/¥400
・主人公×猪狩守の書き下ろし1本
・主守、主進、主友、それぞれWeb未掲載の無料配布&企画本の再録
→サンプル(pixiv)
②既刊『八月の風』
小説/A5/42P/¥200
・2013年5月4日発行、野球マスクの本(舞台はパワポケ1ですが、パワプロ・パワポケ設定混合)
・ホモなしRなし
→サンプル(pixiv)
③平酢さんの既刊本『TOMO THE WORLD』(友沢中心)まんが
④合同発行の既刊本『きらきら』(猪狩守&主人公♀)まんがと小説
今回も合同サークルでの参加です、よろしくお願いします!
猛走こっぺぱんっの平酢さんとご一緒させていただきます。
ペーパーラリーにも参加しています。
お気軽にお立ち寄りいただけたら嬉しいです^^
新刊の主守は、ずっと書きたかったものをプチオンリーのお祭りに乗じて書きました。
一生懸命書いたので、読んでもらえたら嬉しいです。
それでは、当日を楽しみにしております。
お久しぶりです、こんにちは。
このたびイベント参加いたしますので、当日のおしながきとお知らせになります。
▼場所/東5ホール テ74b
▼サークル名/ブルーアイズサウスポー ※合同サークルでの参加となります
▼おしながき
①新刊『エンディングはお好みで』
小説/A5/38P/¥400
・主人公×猪狩守の書き下ろし1本
・主守、主進、主友、それぞれWeb未掲載の無料配布&企画本の再録
→サンプル(pixiv)
②既刊『八月の風』
小説/A5/42P/¥200
・2013年5月4日発行、野球マスクの本(舞台はパワポケ1ですが、パワプロ・パワポケ設定混合)
・ホモなしRなし
→サンプル(pixiv)
③平酢さんの既刊本『TOMO THE WORLD』(友沢中心)まんが
④合同発行の既刊本『きらきら』(猪狩守&主人公♀)まんがと小説
今回も合同サークルでの参加です、よろしくお願いします!
猛走こっぺぱんっの平酢さんとご一緒させていただきます。
ペーパーラリーにも参加しています。
お気軽にお立ち寄りいただけたら嬉しいです^^
新刊の主守は、ずっと書きたかったものをプチオンリーのお祭りに乗じて書きました。
一生懸命書いたので、読んでもらえたら嬉しいです。
それでは、当日を楽しみにしております。

